学び

【書評】『プロセスエコノミー』 尾原和啓 著

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本書を読まれた方は多いでしょうし、読まずとも内容を推し量れる方も居られるでしょう。ベストセラーであり、あまりに有名な本なのですが、わたしは買ったままになっていました。

全てのビジネス、Webマーケティングに関わる方、或いは、SNS等個人の情報発信者まで、頭の中をキチンと整理したいテーマの本です。必読の書と言えるでしょう。

毎日、ブログやTwitterに向かっている、わたしの営みからは、今、読んでおく必要がありました。

最新のビジネス書であり、マーケティング分野を扱った本ですが、平易な文章で書かれています。例示も多いので、理解が進むと思います。

わたしは、読み進めながら、わくわくしました。久しぶりに、知的好奇心を満たしてくれる、読んだ後、ひとつ学べた満足感が残る本でした。

ひとつ、お断りがあります。本の構成上、「はじめに」には、必要事項が書かれています。ですが、読み進めると、第1章からはテンションが格段に上がります。それまでは、地道に、読み進められるのが良いと思います。

まだの方には、ぜひ、手にとって読んで欲しい本です

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感想(5件)

【書評】 『プロセスエコノミー』 尾原和啓 著

この本から学べること

日本のみならず、世界中のマーケットで起こっている潮流を言語化したものと言えます。きわめて、現代的な、身の回りのことを実感できる説明になっています。

  • 「プロセス」自体から稼ぐビジネスが、現在のマーケットを動かしている
  • ビジネスの中核に、なぜ、それをやるのか、「こだわり」の存在が必要
  • それを説明する、「ナラティブ(語り)」や「ストーリー」が意味を持つ
  • オープンな情報発信と「利他」が、ビジネスを支える共感とコミュニティを生む

この本の内容(あらまし)

多岐にわたる見方を総合して、「プロセスエコノミー」を説明しているので、正直、この本の要約は難しい感じです。順番やロジックは狂っているかもしれないですが、以下のようなイメージにであると理解しました。

  • 「良いモノ」だけでは埋もれてしまう時代。稼ぎ方は「プロセス」自体を売るやり方
  • 「アウトプット」への課金に対して、「プロセスエコノミー」の語で説明したのは「けんすうさん」
  • 「役にたつ」と「意味がある」ことに価値が二極化して、中途半端はなくなっている
  • 結果、グローバルなハイテク・ハイクオリティか、ローカルなコミュニティかに価値が認められる
  • 会社、ご近所、家族のコミュニティは、ともに希薄化して、別のコミュニティへの帰属欲求につながる
  • 消費行動、ビジネスにも、ある種「宗教」のような一体感や、「ブランド」が求められる
  • 自分への共感を、聴衆の意思に結びつけたことで、オバマ大統領が誕生した
  • 言語化された、「ナラティブ」や「ストーリー」には大きな価値がある
  • それに共感し、一緒にプロセスを歩むことに、自分のものとして価値を感じる
  • 私利私欲からは、人の共感は得られない。「利他」の心が求められる
  • 変化が激しい時代に正解はなく、皆でオープンに形をつくって、修正していけば良い
  • そこでは、情報がフルオープンで、旗が見えているのが進めやすい
  • 「Why」なぜやるのか?哲学や「こだわり」が、「what」何を?「how」どうやって?の以前に存在する
  • 「Why」の中身を持っている人への共感で、周りの人は応援したくなる
  • クリエイターを応援する、セカンドクリエイターが生まれる
  • 以上のような「プロセスエコノミー」が回っているのが、現在のマーケットの潮流
  • BTSが世界中で受けた理由でもある。ジャニーズ事務所も同じ。
  • ただし、プロセスが目的化して、確かな「Why」を失った人は迷ってしまう
  • 自分の強みや、できることが見えていないとそうなる
  • しっかりした強みをもって、「やりたい」を進めることが、とても大切になる

 

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『プロセスエコノミー』尾原和啓 著 わたしの感想と補足事項

わたしの感想

上述した、わたしの要約が、どれだけ正確に書けているのかは、正直、疑問符もつきます。とは言え、だいたいにおいては、そんなことになっているのだと思います。

アップルやナイキなど、実際に知っている企業の説明への理解だけではなくて、毎日の、わたしを取り囲む状況について、実にしっくりくるからです。

 1) ブログやYouTube界隈

情報をひたすら、無料でオープンに出して、信頼を得て稼いでいく姿

 2) Discord界隈

DAOのように、共感でつくられているコミュニティの中で、自由に活動する姿

3) Twitter界隈

情報発信とビジネスとの主客の関係性、バランスの取り方(難しさ)

わたしのような、ブログやTwitterでの活動が短い者にも、ああそうだな!と思うことが多々ありました。もっと深く関わっている方々からは、もっと、深い読み方ができるのでしょう。もっとも、「あるある」的な常識なのかもしれませんが、、、。

補足事項

著者の尾原和啓(おばら・かずひろ)氏は、コンサルタントからキャリヤをスタートさせ、その後、いくつもの日本を代表する企業で、実際のビジネスをリードされた方です。政府や経産省にも関わり、世界的な活躍をされています。

また、この本は、かの有名な編集者である、箕輪厚介氏との対話をきっかけに生まれた本だそうです(あとがきより)。

それだけを知っても、きわめて同時代的な内容と想像できます。

実際、多岐にわたる説明の視点と、具体的な引用には驚かされました。その上、文章がとても平易です。(あとがきによれば、サポートもあったようですが。)

一般の方が読み進めるのに苦労はないと思います。Webマーケティングやビジネスに関わっている方なら、すらすらと頭に入ってくるのではないでしょうか?

本著『プロセスエコノミー』の読書を強くおススメします

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