イヤホン

【レビュー】AirPods Pro第2世代

AirPodsPro第2世代が9月23日に発売となりました。ワイヤレスイヤホンファンにとって、誰もが心待ちにしていた待望の新製品です。

すでに、二日間装着して色々試しましたので、さっそくレビューいたします。

結論を言えば、さすがApple、期待を裏切らないすぐれたワイヤレスイヤホンに仕上がっています。ですが、税込み価格が39,800円の高価格イヤホンです。目的に合っているのか?確認して購入するのが満足のポイントだと思います。ぼくのレビューを参考にしていただけると嬉しいです。

音楽好きのぼくは、この5年間、DAP(Digital Audio Player)や有線またはワイヤレスのイヤホンにはまっておりました。各種のイヤホンの買い替えを繰り返してきました。やっと落ち着いたところです。耳が肥えていますので、有益な情報をお届けできると思います。

今までにレビューした他のワイヤレスイヤホンとの比較もしました。ぜひご参考にしていただいて、AirPods Pro第2世代の購入検討にお役立てください。

1.【レビュー】 AirPods Pro第2世代

1) Appleファンなら欲しいAirPods Pro第2世代

i-PhoneやMacBookなど、Apple製品をいくつもお持ちの方、いわゆる「Appleファン」の方ならば、AirPods Pro第2世代は、当然のように購入検討の対象になると思います。「第1世代」をお持ちの方ならば、なおさらです。

Appleならではの、すぐれた技術が予感できますし、ほかのApple製品とのスムーズな連携も、あらかじめ想定されるからです。

ましてや、本機は、すでにワイヤレスイヤホンとして定評のあるAirPods Proの、3年ぶりの「第2世代」製品なのですから。期待されて当たり前の製品と言えます。

以下、まず「第1世代」からの改善点を見ていきますちなみに外観はほとんど変わりません。ケースと本体をよく見れば違いがわかる程度です

  • なお、Appleのワイヤレスイヤホンには、ほかに「AirPods」があります。こちらは現在「第3世代」です。「解放型」と言って、耳の穴に入れ込むのではなくて、耳の穴に置くような別タイプのイヤホンです。装着感がソフトなタイプですが、ノイズキャンセリング機構はつきません。その分、「Pro」に比べれば、少しお安い価格です。(わたし自身は試したことがありません。)
  • 「AirPods Pro」は「カナル型」と言って、先端にイヤーチィプが付いていて、耳の穴の中に押し込んで使います。音楽にフォーカスして聴くことができますし、「ノイズキャンセリング」にすれば、もっと良い音が楽しめます。

2) AirPods Pro「第1世代」からの向上ポイント

①ノイズキャンセリングと外音取り込みの向上

「ノイズキャンセリング」は、Apple曰く「(第1世代に対して)2倍の性能」とのことです。「2倍」かどうかは判りませんが、機能の向上は歴然です。体験すれば驚きます。

オンにした瞬間、周りの世界がシンとして一変します。自分の声もくぐもってよく聞こえなくなります。第1世代で、ここまで感じたことはありません。

「外音取り込み」には、もっと驚きます。オンにすると、本当にイヤホンを付けていないように感じます。第1世代でもそんな感じはあったのですが、第2世代では、さらにその威力が増しました。この経験にはお金を払って悔いはないでしょう。こんなワイヤレスイヤホンは初めてです。

もうひとつ、イヤホンからの音楽や音声と、もともと周囲から聞こえる音のバランスの良さ。自然に溶け込んでいるように聞こえます。第1世代からの向上ポイントです。

Apple曰く「適応型環境音除去」で、不快な音は選んで取り込まないようになったそうですが、そこまではよく判りませんでした。

②音質の向上

音質については、一聴すれば判ります。音は明らかに良くなっています。

低音がより深く響くようになったのがいちばん。高音の解像度も上がりました。全体として、中高音がうまく前に出て来るようになったと感じました。

第1世代での素直で聴きやすい音が、いわゆる「オーディオ」の音に近づきました。Appleによると「H2チィップ」ほか中身を一新したとのことです。

ただし、音はかなり良くなりましたが、「最高」の域に達したのではありません。音質の良さを求めるならば、もっと良いワイヤレスイヤホンがいくつもあります。

「空間オーディオ」という機能も、第1世代から進化していると感じます。ぼくの印象では、音質の向上に一役かっているように思います。ただし、この独特の「ステレオ」効果を良い音質と感じるのかどうかは、人によって好みが分かれるところかもしれません。

「空間オーディオ」とは、AppleがApple Musicの中で実現している音です。Dolby Atmosという技術を使っています。自分の顔を起点にして、自分の位置と音楽が広がる空間が判るようになります。映画館で聴こえるような音の臨場感が体験できます。これは、独特な不思議な感じです。音の分離感から音楽を良い音で聴くのに役立っていて、ぼくは好みです。

③新しい機能の追加

新たに、イヤホン本体から直接、音量を上下できるようになりました。これは欲しかった機能です。本体の柄の部分を指でさすって上下できます。指を動かすと、「ポン」という軽い音も出るので操作感は良好です。

外音取り込み機能をオンにして外を歩く時に、騒がしくてイヤホンの音がよく聴こえなくなるとノイズキャンセリングモードに切り替えたくなります。しかし切り替えると外音が聴こえなくなって危険を感じます。そういう時は、外音取り込みのままで、イヤホンの音量を加減すれば対応できます。ぼくはたいへん重宝しています。

もうひとつ、i-phoneからの操作で、本体ケースを探せるようになりました。ケースに付いたスピーカーから音が鳴らせます。i-phoneの画面に矢印が出て、スピーカーの場所を示します。便利な機能です。

④今後の高音質化の可能性

Apple Musicがロスレスやハイレゾの高音質に対応するようになりました。しかしながら、i-phoneでは有線イヤホンを使わないと、この高音質を聴くことはできません。Bluetoothの接続で、AirPods Proから高音質が聴きたいところです。残念ながら、本日時点、今のコーデック(音声の圧縮方法)AACでは実現できていません。

ただし、「LE Audio」という新しいBluetoothの規格から実現できるかもしれないという情報があります。AirPods Pro第2世代は、この条件を満たすためなのか「Bluetooth 5.3」対応です。新発売になった、i-pnone14も同じ「Bluetooth 5.3」対応です。

ですが、i-pnone13(ぼくの愛機)までは、「Bluetooth 5.0」だったので、このままでは「LE Audio」には対応できないことになります。今後、Appleがどうしていくのか判りませんが、期待したいものです。

⑤ウイークポイントは価格

AirPods Pro第2世代の価格は、税込みで39,800円です。現在の円安からは仕方がないのですが、高価格です。誰もが予算に入るのかは難しいところです。ちなみに、3年前に第1世代が発売された当初は、3万円を少し越えた価格だったと記憶します。(それでも十分高かったですが。)

⑥予算が許して、高音質にこだわらないならオススメ

第1世代からは、明らかに大きく進化しています。Airpods Pro第2世代をずっと買おうと考えていた方には満足できるでしょう。購入がオススメです。

ただし、ワイヤレスイヤホンに高音質を求めるならば、結論は変わってくるでしょう。音質を基準にすれば、もっと良い製品がいくつもあるからです。

逆に言えば、Airpods Pro第2世代をずっと待っていた方は、高音質までは期待していなかったかもしれません。

2.Airpods Pro第2世代より音質で選びたい他イヤホン

 

以下のような人には、Airpods Pro第2世代を買っていただいて問題は起こりません。満足だけが残るでしょう。

  • ともかくApple製品をそろえたい人
  • Airpods Pro第2世代の、No1候補のノイズキャンセリングや外音取り込み機能が欲しい人

ですが、ワイヤレスイヤホンが欲しい方の中には、音質にこだわりが大きい方が一定数おられるはずです。そういう方は、Airpods Pro第2世代を選ばないのが賢明だと思います。

同じようにノイズキャンセリングと外音取り込み機能を持っているワイヤレスイヤホンの中から、Airpods Pro第2世代より高音質が楽しめる評価のイヤホンを挙げておきます。

  1. SONY WF-1000XM4
  2. Technics EAH-AZ60
  3. DENON AH-C830NCW

この内、①と②は、コーデック(音声の圧縮方法)がLDACまで対応しているので、アンドロイドスマホで対応しているならば、Airpods Pro第2世代に較べると、軽くワンレベル上の音を楽しめます。

コーデックがAACまでのi-Phoneからでも、上級の音が楽しめます。①のSONYは特に、音源をアップグレードする機能を持っているので、i-Phoneでも威力を発揮します。

③のDENONは、Airpods Pro第2世代と同じAACまでのコーデックです。Airpods Proも第2世代になって良い音になりましたので、③のDENONの場合は、音質面からは少し良いか、同じぐらいに留まります。ですが、③の価格は、Airpods Pro第2世代の半分以下であり、少なからずお釣りまで来ます。音質からのコスパは大変良いわけです。

この3つのイヤホンについては、よろしければ、ぼくの別ブログもご参考にしてください。

美音で聴けるワイヤレスイヤホン(おススメ)イヤホンには有線ではなくて、Bluetoothで飛ばして聴くワイヤレスイヤホンがあります。 ワイヤレスイヤホンは取り回しが楽です。...

3.まとめ Airpods Pro第2世代はオススメ

 

AirPods Pro第2世代は、次の人にオススメです

①Apple製品のファンで、Appleのスムーズな連携を楽しみたい方

②AirPods Pro第1世代を持っていて、買い替えを考えている方

③i-Phoneなどスマートフォンから、そこそこの良い音質を楽しみたい方で

・No1クラスのノイズキャンセリングや外音取り込みの機能が欲しい方

・かつ予算が収まる方

AirPods Pro第2世代は、第1世代から大きく進化しました。一般的に考えて、買ったら、後悔しない、満足できるイヤホンだと思います。

判断の最後は、39,800円の価格が許容できるか?この一点にかかってくるのではないでしょうか?悩み深い(笑い)、実にすぐれモノのワイヤレスイヤホンです。

(試したイヤホン)      Airpods Pro第2世代、第1世代、SONY WF-1000XM4、

Technics EAH-AZ60、DENON AH-C830NCW

(使ったプレイヤー)   i-Phone13、Oppo Reno5A

(使った音源)          Apple Music、Amazon Music HD

(聴いた音楽)          Official髭男dism  アルバム「Editorial」